ハダニを完全駆除!室内栽培でもこれで安心!

ハダニを完全駆除?!

ハダニとの戦い

今回は”ハダニ”のお話です。レモンの木を室内で育て始めてからすぐ、葉っぱに赤い虫がいるなぁ…とは思っていたのですが、当時はハダニの存在も知らず、気にもとめていませんでした。

それが実はとんでもない害虫でした。みるみるうちに増えていくのです。

さすがにちょっと変だと思って調べてみると、おそらくミカンハダニという種らしく、放っておくと葉の表面から内容物をすいあげて葉緑素を破壊してしまうらしい。当然、葉緑素を破壊された葉は色を失って白っぽくなり、やがて落葉。

果実も同様の被害を受けてツヤがなくなって色が悪くなり、品質が劣化する。

ハダニ被害の葉と健康な葉の比較

実際、あかさのレモンも葉の色が抜け、果実のツヤもなくなってきていました。左がハダニの被害にあった葉で右が健康な葉。色素が抜かれて白くなっているのがよくわかります。

ミカンハダニ

ちなみにこれがそのときスマホで必死に撮影したハダニです。ボケボケですみません。これが限界でした…。

さすがにこれはマズいと思い駆除の方法も調べたのですが、これがなかなかの曲者で…。

  • 殺虫スプレーを使う。
  • 酢・牛乳・コーヒーなどを散布する。
  • こまめに散水して付着したハダニを落とす。

など、室内栽培にはハードルが高い方法ばかりでした。

なので、仕方なく1匹ずつ手作業で潰していく方法をとりました。葉を1枚1枚ティッシュなどで拭いていくのです。地味すぎる…。

こんな方法でもそれなりに効果はあって、目視で見逃したもの以外は駆除できるので、1回この作業をすると数日はもちます。

しかし、完全に駆除できるわけもなく、増えたら潰す、増えたら潰す…を延々繰り返す日々が1年ほど続きました。

もう完全に惰性でやっていたのですが、本当にイヤになってきたので、本気で対策を考えました。

そして、ほぼ完全に駆逐することに成功した方法がこちらです!

ハダニ駆除のポイントは孵化のサイクル!

本気で対策するとは言ったものの、実際どうやって駆除するのか。

今までの経験から状況を整理してみます。

  • ハダニを手作業で駆除しても数日で増えてくる。
  • 増えてくるということは、見逃しているヤツがいる。
  • 卵を産み付けるのは葉の裏側っぽい。

こんなところでしょうか。

それでは作戦を立てていきます。

ハダニが数日で増えてくるのは単純に卵から孵っていると推測できるので、ハダニの孵化のサイクルを調べてみました。するとどうやら孵化から成虫になるまで10日前後のようです。

ということは、10日以内に駆除作業を行うということを継続すれば全体の個体数は減少していくはず。しかし、この条件を満たすには増える数より駆除する数を大きくする必要があります。

目視&手作業ではどうしても見逃しが多く発生していると思われるので、なるべく一度に大量の駆除を実現しなければなりません。そこで、散水で一気に葉の表面のハダニを落とす方法を採用することにします。

次に、葉裏に産み付けられた卵の駆除です。葉裏のハダニと卵を駆除するにはスプレーなどでピンポイントに散水する必要がありそうです。色々と考えた結果、今回は水ではなくて市販のスプレータイプの殺虫剤を使うことにしました。殺虫剤といっても化学殺虫成分が入っていないタイプで、収穫のその日まで使用してOKなものを選んだので収穫も問題なく行えるはず。

殺虫スプレー フマキラー カダンセーフ

こちらが今回使用した殺虫剤。フマキラーのカダンセーフという商品です。パッケージ左部分に「化学殺虫剤ゼロ」の表示があります。

実際に駆除してみる!

さて、準備は整ったので実際に作業を開始します。

室内での散水はさすがに無理があるので、この時ばかりはベランダに鉢植えごと移動して散水をすることにします。

あかさの場合はベランダまでホースをひくことができなかったので、素直に大きめのジョウロで対応しました。やり方はまんべんなく水をかけるだけです。簡単ですね。すべての葉にちゃんと水がかかるように意識しましょう。

次に殺虫スプレーでの葉裏のハダニと卵の駆除ですが、この殺虫スプレーは吹き付けたデンプン由来の液体が乾燥し固まることでハダニを窒息させるというものです。化学殺虫成分が入っていないので、呼吸する部位にちゃんと吹き付けられていないと効果を発揮しません。

面倒ですが、葉を一枚一枚めくって裏側に近距離からスプレーしていきます。吹き飛ばせればそれでよし。吹き飛ばすことができなくても窒息させることができればOKという二段構えの作戦です。

はじめの散水の水分で殺虫スプレーが薄まってしまう可能性もあるので、なるべく一度乾燥させてから行うといいと思います。

5回ほどでほぼ駆除完了!

鉢植え移動 → 散水 → 乾燥 → スプレー → 乾燥 → 鉢植え戻す

乾燥の時間も必要なので、この一連の作業にどうしても約1時間ほどかかってしまいます。…が、効果は抜群!

今まで1年間も手作業でハダニと格闘していたのがバカらしくなりました。

はじめの1〜2回は作業終了後こそキレイな状態ですが、2〜3日ですぐハダニが目に付くようになりました。しかし、3回、4回と回を重ねると確実にハダニの増える間隔が長くなり5回目終了くらいでほとんど目につかなくなりました。

茎や葉には見えなくても土に落ちた卵から孵化したハダニがまた現れる可能性もありますが、週1回くらいのペースでこれを続ければ間違いなく全滅できると思います。

ちなみにあかさの場合は、はじめの1~2回は3日間隔くらいで、その後は週1くらいのペースで行っています。

まとめ

今回は、室内栽培でも可能で収穫物に影響がない方法を模索した結果、この方法にたどり着いたわけですが、正直これほど効果があるとは思いませんでした。殺虫スプレーも1~2本で十分だと思いますのでお財布にも優しい!

継続的にこの駆除作業を続けようとお考えの方はデンプンスプレーを自作してみるのもいいかもしれませんね。

ハダニに悩まされている皆さん、ぜひ試してみてください!

 

 

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