こんにちは、あかさです。今回は「性感染症」について真剣に考えてみました。少々長くなりますが、お付き合いいただけたらうれしいです。
先日、新聞にこんな記事がのっていました。
梅毒感染 読売新聞記事 2019/12/10 18:49
国立感染症研究所(感染研)は10日、今年に入ってから今月1日までに、性感染症の梅毒患者の報告数が6079人になったと発表した。報告数は、2年連続で6000人を超えた。都道府県別では、東京1565人が最も多く、次いで大阪976人、愛知334人、兵庫269人、神奈川254人など、患者は都心部に多い。感染研によると、今年9月末までの報告数では、患者の6割以上は男性で、幅広い年代でみられる。女性は20歳代が目立っている。梅毒は、性的接触を通じて感染する。一般的に3週間ほどで感染した部分にしこりができる。治療をせずに3か月以上たつと、手足など、体全体に発疹が出る。妊婦がかかるとおなかの赤ちゃんに感染し、死産や早産などになる恐れがある。治療には抗菌薬が使われる。
梅毒って、性病…ですよね。しかも、あかさの感覚だと「一昔前の病気」というイメージがありました。性に対してルーズな人がかかる一昔前の病気だと。でも、近年は若い人の間で増加傾向にあるみたいです。調べてみると、私達がよく「性病」といっている病気は正確には「性感染症」もしくは「STD」というらしいです。性感染症にもいろいろ種類があって、「梅毒」「クラミジア」「淋病」「カンジダ」そして「HIV/エイズ」などがあります。もちろんこの他にもいくつもの種類がありますが、下に先にあげた病気をもうすこし詳しく書いているので、ぜひ読んでみてください。
昔から知られている性感染症のひとつで、治療薬のペニシリンが発見されるまでは不治の病として恐れられていましたが、現在では早期治療で完治します。性器や全身の皮膚に症状が現れ、3週間・3ヶ月・3年をポイントに症状が出たり消えたりするのが特徴。無症状の場合もあり、医師の診察でも見逃されることも少なくありません。性器に限らず、症状の出ているところ(病変部)との接触で感染するので、キスなどでも感染する可能性があり、1回の性行為での感染率は20%以上ともいわれています。日本では、ここ数年で感染者が急増しており、特に若い女性の感染者が増えています。妊婦が感染すると、母子感染し赤ちゃんが先天梅毒という状態になってしまいますが、妊婦健診を受け治療をすれば防ぐことはできます。
クラミジアは最も一般的な性感染症で、日本での感染者数は40万人以上といわれています。男性の尿道や女性の子宮の入り口に感染します。感染してから症状がでるまでの期間は1〜3週間程度とされていますが、男女共半数以上は無症状といわれていて、症状を感じにくく気づかないうちに感染を広げてしまうことがあります。放置すると不妊症などの原因となります。特に若い人の感染者が多く、性経験のある一般の高校生だと、女性で13.1%男性で6.7%が感染しているとされています。1回の性行為で感染する確率は30〜50%くらいですが、キスや回し飲み程度の接触で感染するリスクは極めて低いといわれています。
男性が尿道に感染すると激痛を感じさせます。最近では風俗店などでのオーラルセックスによって、喉からの感染が広がっています。また、耐性菌の出現で薬が効きにくくなってきています。性行為により感染し、1回の性行為における感染率は20〜50%とも言われていますが、キスや回し飲み程度の接触で感染するリスクは極めて低いといわれています。先述した通り、男性の尿道に感染した場合は激しい痛みや多量の膿(うみ)が出るのが特徴ですが、咽頭(のど)や女性の腟への感染では症状が出ないことが多いと言われており、感染に気づかないままパートナーに感染させる可能性があります。なお、淋菌に感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)は、男性の尿道炎で2〜7日とされています。
パートナーから感染することもありますが、もともと人の体内にあるカンジダ属の真菌(カビの一種)が原因となって起こる病気で、他のSTD(性病)とは少し性質の違うものとなります。免疫力が弱くなっている時に発症しやすいと言われています。特に女性に感染者が多く、男性に症状が出ることは少ないですが、包茎の人は、亀頭が赤くただれたり、かゆみなどの症状が出やすくなります。風邪、疲労、ストレスなどで免疫力が低下したり、ステロイド剤、抗菌薬(抗生物質)の濫用や妊娠などで症状が出ることがあり、再発を繰り返す場合もあります。症状が出ている時の性行為は、症状を悪化させるとともにパートナーへの感染も考えられるので、避けることが必要です。
HIV/エイズ に感染し、治療をせずにいると、免疫力がだんだん弱くなり、数年~10年で健康な人であれば何ともない菌やウイルスで 様々な病気がおこります。その病気が、「エイズ指標疾患」とされる病気にあてはまると、「エイズを発症した」 と診断されます。日本におけるHIV/エイズ患者数は横ばいの状態が続いており、今でも1日に4人が新たに感染しています。治療の進歩によって、死につながる病気ではなくなりました。早く治療を始めることで、その後健康に過ごせるだけでなく、他の人への感染も防げるということが分かっています。そのため、今世界的には、より多くの人に早く検査を受けてもらうための対策が重要だとされています。
性感染症の種類によって、その症状も違ってくるわけですが、放置しておくと、日常生活に支障をきたす他、不妊症の原因になったり、最悪の場合は命を落とすこともあり得ます。そうならないために一番大切なのは、やはり「早期発見・早期治療」だということは間違いありません。そして、性感染症はガンや新型コロナウィルスのように、気が付かない間に羅漢している様な病気とは違い、「思い当たる節がある」ということ。この「思い当たる節がある」というのは、とても重要なことだと思います。なぜなら、容易に「早期発見・早期治療」を実現できるのですから。今では、自宅で簡単に検査を行えるキットなども出てきて「保健所や病院だとちょっと恥ずかしい…」と思っている方も、安心して検査を受けることができる環境が整ってきています。自分自身やパートナー、家族の安心のためにも、一度真剣に考えてみてはいかがでしょうか。