Illustrator 画像埋め込みの3つの方法

画像埋め込みの方法タイトル

はじめに

Illustratorを使って制作した作品を印刷してもらう際に「画像は埋め込みで」などと言われてることがありますよね。ネット印刷を依頼する場合などは特に多い気がします。

今回はそんな「画像の埋め込み」について解説していきます。

※この記事はIllustratorの初心者の方を対象としています。

「リンク」と「埋め込み」

Illustratorで制作したデータはIllustratorそのものの「aiデータ」と、デザインした際に使われた「画像データ」で構成されています。Illustratorで画像を配置する方法は大きく2通りあります。「リンク」という方法と「埋め込み」という方法です。

 

Illustrator上に配置された画像は、「実際の画像データ」が表示されているわけではなく、プレビューとして表示されています。aiデータと画像データはそれぞれ独立したファイルとして存在しますが、そのデータ同士の繋がりを構成しているのが「リンク」という仕組みです。aiデータにおける実際の画像とプレビューの関係性についての図「リンク」の状態では画像のプレビューを表示するだけなので、Illustratorの動作が軽いというメリットがあります。しかし、実際の画像ファイルが存在しなかった場合(リンクが切れた状態)では画像を表示することができないため、リンク切れをしないように細心の注意をはらう必要があります。実際、印刷しようとした場合には、画像のリンク切れによるトラブルがよくあります。

そういったトラブルを防ぐために「画像の埋め込み」を行います。「画像の埋め込み」を行うと、画像のデータがIllustratorのaiデータ内に文字通り「埋め込まれる」のでリンクの時にはそれぞれ独立していたファイルがaiのファイル1つにまとめられることになります。aiデータにおける埋め込み画像と実際の画像との関係性の図

画像を埋め込む方法

コントロールパネルのボタンから画像を埋め込む

方法はとても簡単です。配置してある画像を選択して、コントロールパネルの中の「埋め込み」というボタンをクリックします。これだけ。

一度埋め込むと「埋め込みを解除」というボタンで埋め込みを解除できるのですが、純粋にもとに戻るわけではなく、PSDかTIFで別ファイルとして画像を復元できるというものです。コントロールパネルから画像を埋め込む方法


配置の段階から画像を埋め込む

画像を配置する段階から埋め込み状態にするには、「ファイル」から「配置」を選択し、配置したい画像を選んだ後に「リンク」の部分のチェックを外した状態で画像配置します。

配置の段階から画像を埋め込む方法の解説図


リンクパレットから画像を埋め込む

リンクパレットからも画像を埋め込むことが出来ます。この場合は複数の画像を一括で埋め込むことができるので、印刷業者に入稿する際の画像の埋め込み処理などには便利です。

リンクパレットから画像を埋め込む方法の解説図

MEMO

リンクパレットウィンドウ→リンクで表示されます。


まとめ

印刷をお願いする際は、各業者によってデータの用意の仕方が変わってきます。「画像の埋め込み」が必要かどうかも、担当営業の方がいるのならその方と、ネット印刷などならそのサイトの「入稿データの準備」などのところからしっかりと確認するようにしましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA